ボリショイ・バレエの次回来日公演の演目が発表されましたね。
「la dolce vita」様の記事で日本語でどうぞ。(他力本願)
『白鳥の湖』『ジゼル』『パリの炎』
幅広いボリショイ・ファンにマッチする、直球のラインナップかと思います。
『パリの炎』はとても嬉しい。
しかし、『ジゼル』は……ボリショイですからミルタも素晴らしいとしても、東京バレエ団のザハロワ/ボッレの名演を、あのおトクな値段で見てしまっているのが記憶に新しく、
また、かわゆいボリショイ男子があまり見られないというのも、ケチくさい私としては、費用対効果的に厳しいところです……『ジゼル』って上演時間短いし。
まあ、平日夜だと次の日がラクっていうのはあります。ボリショイですから絶対に素晴らしいに決まってますし、不朽の名作、鉄板演目なのでチケットはいっぱい売れるでしょう。
てゆうか、売れて! 追加でガラ公演もやっちゃう?!ってくらい売れるといいなー
そして、『椿姫』が見たいという私の願いは叶いませんでした……
古典重視のファンの方とは意見の相違があるかもしれませんが、でも実現したら
ザハロワvsスミルノワvsカプツォーワvsオプラスツォーワ
ですよ。もしこれが叶えば、万難排して必死で劇場に通い詰めるところですが、仕方ありません。
次々回に期待、というところです。
次々回といえば、順番からいって『スパルタクス』が来る可能性が高く、そうなるとuriko的に熱狂のボリショイ月間!
しかしながら、そんな私の淡い期待を打ち砕くがごとく、来期の予定作品とともに、ワジーエフ新監督の抱負が発表されていますが、
そこでは強い強い古典回帰がうかがえます。
http://www.bolshoi.ru/upload/medialibrary/20c/20c115ae3172aeea15884a1c15359cbc.pdf
私のショボい英語力で心許ないながらも、「ボリショイの使命は古典作品を維持し、完璧に上演すること」とし、ロシア・バレエとボリショイ最高、という感じで、
フィーリン時代にユーロ的な空気も取り入れられたこととは、明らかに一線を画しているように見受けられます。
(フィーリンは同時にロシアの現代作家の新作もありましたけど)
この方針変更は多くのボリショイ・ファンに歓迎されるでしょうし、私も古典大好きなので嬉しい。
ただ、グリゴロービチが台頭したときは革新的だったはずで、男性主人公とゴージャスな男性群舞がボリショイの伝統となり、やがて古典として定着していくなかで、
ボリショイには常に世界のバレエシーンの先頭を走っていて欲しいと思います。
とは言いながらも、一応はシーズン・ラインナップに現代作品もちゃんと入っおり、その意欲は認められるのですが、ランダー『エチュード』やジェイムズ・ロビンズ作品など、
現体制下のロシア古典、強いロシア!って感じの中にあると、あまりに唐突すぎて違和感が……
でも、これくらいで丁度いいのかもしれません。いずれにしても、すごい安定感。
フィーリンの時のような、次は何があるのかしら?というワクワク感(というか、ヒヤヒヤ感?・笑)は無いですが、その代わりに失敗も無さそうで、
ワジーエフ監督のもとでボリショイは絶対的に安定的に発展していきそうな感じです。
また、発表では他に「次のシーズンで、観客が新しい若いバレエスターを発見することを願っている」とし、
そのお気に入りの子にどんどん新しい役を踊らせる方針を語っています。
さて、そのニュー・ネームの若きバレエ・スターは誰でしょうね。あの子かな?
あと、来期のボリショイ新作に『ヌレエフ』がありますが、
オフチャレンコが自身のインスタで発表しているように、彼の主演したBBCのドラマ『ルドルフ・ヌレエフ』が、BAFTAテレビ賞にノミネートされたそうです。
https://www.instagram.com/p/BErbn-8jWkI/?taken-by=ovcharenko_artem_
おめでとうございますー(≧▽≦)
発表は5月8日だそうです。
メディア・ミックスみたいな感じで、良い感じですね!