Quantcast
Channel: バレエ忘備録
Viewing all 99 articles
Browse latest View live

今年のマリインスキー国際バレエフェスティバル

$
0
0

もう今更ですが、今年の「第17回マリインスキー国際バレエフェスティバル」、ゲスト等の日程が発表されています。

すでに他所様で発表されていて被っていたらすみません。

昨夜インスタを見ていたら、ザンダー・パリッシュがキエフ・バレエのオレシア・シャイタノワと『ル・パルク』のリハーサルをしているようで、あわててマリインスキーに日程を確認して気が付きました。

(『ル・パルク』はマリインスキーでもキエフでもどちらも日程には入っていないようで、どこか別なガラ公演で踊るのかしら?)

(しかしこのカップル、組み合わせの相性には疑問が……?シャイタノワは超テクニック系もやや昭和体形、一方のパリッシュは相手役の女性の美を棄損するほどの超絶小顔美男子、下手すると熟女が坊ちゃんを翻弄する話になってしまうかも……??)





第17回マリインスキー国際バレエフェスティバルは3月30日から4月9日まで。

オープニングは『パキータ』ですが、ダンサーは未発表です。

3/30 『パキータ』 未発表

3/31 『パキーター』 未発表

4/1 『ロミオとジュリエット』 ナデジタ・バトーエワ フリーデマン・フォーゲル(シュツットガルト・バレエ)

4/2 『ラ・バヤデール』 オリガ・スミルノワ セミョーン・チュージン(ボリショイ・バレエ)

4/4 『若手振付家のためのワークショップ』

4/5 『白鳥の湖』 ペルミ・パレエ

4/6 『パキータ』 未発表

4/7 『゛ドン・キホーテ』 レナータ・シャキロワ ダニエル・カマルゴ(オランダ国立バレエ)

4/8 『ジュエルズ』 ルビー:スティーブン・マックレー(ロイヤルバレエ) ヤーナ・サレンコ(ベルリン国立パレエ)

4/9 『バレエ・ガラ』 エカテリーナ・コンダウーロワ、ルシア・ラカッラ、レナータ・シャキロワ、ヴィクトリア・テリョーシキナ、セザール・コラレス(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)、ダニエル・カマルゴ(オランダ国立バレエ)、マーロン・ディノ、アーネスト・ラティポフ、アレクサンドル・・セルゲーエフ、アンドレイ・エルマコフ

最終日のガラ公演では、コリフェのアントン・ピモノフによる新作も発表されます。

なお、アントン・ピモノフは去年発表した『プロコフィエフ バイオリンコンチェルト2番』が今年のゴールデンマスク賞にノミネートされている期待の振付家。

ブノワ賞ノミネート経験ありのマキシム・ペトロフと共に、マリインスキー期待の星です。


出演者では、まずは“ファテエフ好み”美少女バトーエワとシャキロワが、それぞれゲスト・スターのフォーゲルとカマルゴと主演、

ファテエフわかりやすー笑

これは役柄もぴったりですし、素敵な舞台になりそうですね。

そしてボリショイからスミチュー。スミルノワ再びマリインスキーに凱旋。

マックレーとサレンコが『ジュエルズ』から“ルビー”のみ出演と、その出番の少なさは勿体なくも大変ゴージャス。

ガラ公演ではラカッラ夫妻とセザール・コラレス、さらにカマルゴ。

マリインスキー若手のアーネスト・ラティポフ(2012年入団)が台頭してきています。

TV番組『ビッグ・バレエ』では結構いい感じに仕上げてきて驚きましたが、

(ファテエフはこの辺りの準備はいつもソツないです)

今年はロンドン公演でも『ドン・キホーテ』の主演が予想されますし、そろそろ“可愛いしheart04”では済まなくなるお年頃でもあり、成長が気になるところです。

そして恒例となった『若手振付家のためのワークショップ』、5回目となる今回は個人スポンサーに高橋俊彦氏をいただき、ますます気合が入っているようでする

舞台に華を添えるいつものウラジミール・バルナバの他、

ヴィシニョーワの自らのフェスティバル「コンテキスト ディアナ・ヴィシニョーワ」から若手振付家のコンペで勝利したOlga Vasilieva、Guilherme Maciel(ブラジル)、Garrett Smith(米国)が参加します。

マリインスキーからは、去年も発表したいつものイリヤ・ズホイと前述のマキシム・ペトロフ。

(去年は同格だったアントン・ピモノフは本公演に格上げ)

楽しみですね。特にマキシム・ペトロフが私のお気に入りheart01

今年もライブ中継があるといいですね。


マリインスキーからは『パキータ』が未発表ですが、仮にテリョーシキナ、コンダウーロワ辺りがくるとしても、

この大所帯の大バレエ団の層が薄くなったというか、スケールダウン感を感じずにはいられないところで、

数年前までやっぱりマリインスキー凄いわと思ったのと、隔世の感があります……

特に男性のスカスカぶりは目を覆うばかりで、パリオペラ座やロイヤル、ボリショイを羨ましく仰ぎ見る次第です。

さて、週末からはパリオペラ座ですね。楽しみですーーhappy01


『ラ・シルフィード』~パリオペラ座バレエ団

$
0
0

2017.3.3 ~東京文化会館

ラ・シルフィード: アマンディーヌ・アルビッソン
ジェイムズ: ユーゴ・マルシャン (マチュー・ガニオの降板による)
エフィー: ヴァランティーヌ・コラサント
魔女マッジ: オレリアン・ウエット
ガーン: ミカエル・ラフォン
エフィーの母: アネモーヌ・アルノー


ユーゴ・マルシャン!!


この日のカーテンコールにてユーゴ・マルシャンのエトワール昇進が発表されましたが、

栄光のノミネートに値する、素晴らしい舞台、


わたしの! マルシャンが! この東京で! 私の目の前で! エトワールに~~lovelylovely


という、観客として得がたい特別な舞台体験、魅惑の一夜でした。

ホームのファンには大切なイベントを東京に譲ったわけですが、でも海外でのノミネはルグリらと共にパリオペラ座のエピソードの一つとなるでしょうし、

若いユーゴにとっても、東京が良き思い出の地となったかも?


ユーゴ・マルシャンと『ラ・シルフィード』については、去年の『エトワール・ガラ』と東京バレエ団公演の両方でブログをサボっているので、今回少し重複してしまいますが、

(今年は、せめて見た舞台の感想はアップすることは目標にしたい……)

バレエ公演としては最高峰のパリオペラ座価格のS席2万7千円の大枚をはたいて、ユーゴ・マルシャンだけを見てきたというか、マルシャンしか目に入らなかったというか、

この夜の舞台は、とにもかくにも、ユーゴ・マルシャン

彼のエトワール・ノミネートによって、この日のすべてのピースが揃った、そんな印象です。

冒頭の椅子で眠るジェームズのマルシャンから、ドレスアップしたオレリー・デュポン芸術監督の祝福を受け、ラストは舞台の中央に一人で立ち、総立ちの観客から祝福を受け、エトワールとして次の一歩を踏み出すまでが、この日のストーリー。

これら全てが揃って完成する、特別なダンサーが生涯に一度だけ経験する、特別なドラマがこの夜にはありました。


劇場に通っていると、このように希少な舞台に巡り合うこともあるのですね。


長身のマルシャンは舞台上でとても目立ちますし、実力も他のエトワールと遜色ないレベルにきた今、これ以上プルミエに長く留めておく理由もないですよね。

(エルヴェとマチューの降板穴埋めのためのファンサービスという意見には耳を塞ぐ)

同期のジャルマン・ルーヴェが去年のうちに先にエトワールに昇格したため、この序列はこの先もパリオペラ座伝統のデフィレなどでずっと続きますが、

(それこそ引退まで)

そこは芸術監督の裁量というもの。


この日のマルシャンはテクニックも冴え冴え。

明確で際立つ個性を持つマルシャン、193センチの堂々たる体躯にもかかわらず、ウドの大木にはならず、足さばきも軽やかでダイナミック。

二幕の妖精の森、長い羽衣を持っての連続の跳躍など、もうマルシャンの独断場でパワー全開、目が覚めるような鮮やかさでした。素晴らしいです。胸躍るトキメキの瞬間、スパっと空を切る足先、赤いキルトスカートが翻ってチラリと覗くきれいな筋肉のついたハイソックスの生足とか……オイコラ

若さ煌めく、そんな感じです。

はじめはマチューに似ているように思いましたが、共通するのはフランス美男子ってとこだけ、わりと対照的なんですね。

マチューの優美さに対して、マルシャンはより粗削りで男性的ですし、硬質でソリッド、

マチューの優しさ愛嬌に対しては、マルシャンは見るからに神経質で気難しそうで、

彼の曖昧な複雑さには、パリオペラ座的なエレガンスを感じます。このあたり、ロシアあたりのガタイ系とは一線を画すところかも。

一方で、マルシャンの硬質な魅力は、金属的な冷やかさも感じるんですね……

「ラ・シルフィード」としては、ちょっと冷たく無情なジェームズに感じられました。

体躯に余裕があるので、リフトなどはまるで乗り物のような安定感で、サポートもこの若さにしては十分に余裕があるけど、

なんかサポートも冷たく感じられるのですよね……愛が感じられないの。

赤いキルト姿も、マチューだとあんなに甘く可愛らしいのに、マルシャンだと好青年を偽装してるような怪しさだし、

二幕の妖精の森では、もう誰よりもマルシャンは妖精、しかもコレに関わったら死ぬで、みたいなタチ悪い妖精。

案の定、シルフィードは死んでしまいますし、

最後にマルシャンがバタリと優雅に舞台に倒れて死んでしまったときなんて、

ざまぁ

とか思ってしまいました……『ラ・シルフィード』はジェームズが倒れて死んで幕なので、その瞬間の感想が「ざまぁ」というのは舞台としてどうかと思いますが、

それくらい、マルシャンばかり夢中になって見ておりました。ええ、もう夢中。

ただ、マルシャンはやや猫背気味?なのか、立ち姿にクセを感じました。完璧ではないという点で欠点かもしれませんが、でも、そこがいいのheart01

この子が成長し、熱い演技ができるようになったら死亡する奥様いっぱい出そうな予感がします。……そうなってほしいです。そうなってほしいという、私の願望。

楽しみですね。次にオペラ座が来日するときも、マルシャンは私の第一選択。

マルシャンなら、冷酷な男とか、女性を振り回す独善的な男とか見てみたいです。彼は悪い男を踊ると、猛烈な強みを発揮すると思うんですね。

本人も意欲を語っている『オネーギン』とか『椿姫』とか、ぜひ見たいですね。キャーhappy02


さて、マルシャンのエトワール・ノミネのイベントですが、事前にある程度はノミネがわかっているんでしょうね?

マルシャン自身も気迫の熱演でしたし、パリオペラ座の本サイトでも私が帰宅する頃にはマルシャンのプロフィールが変わってましたし、

(仕事が早い! フランスなのに!!)

https://youtu.be/GyPfim8Oq2Q

イベントで登場した同年代で仲良しのジャルマン・ルーヴェとレオノーラ・ポラックの若手エトワール、二人とも白いTシャツにジーパンと、三人でハグしているとそこだけ青春ドラマのワンシーンのような美しきアオハライド感でしたが、

あとでNBS財団の出してるスナップ写真をみると、ルーヴェは他の服にお着換えしているんですね……

(ポラックはそのまま。大らかな子やね)

あの青春の一ページ感は、演出だったのかしら?とか思うと、オレリーがマルシャンより先にルーヴェをエトワールに昇格させたのも納得というもの。

ルーヴェはお祝いにインスタに出している写真もとっても印象的。

https://www.instagram.com/p/BRLUhvOj8tZ/?taken-by=germainlouvet&hl=ja


マルシャンの見事な踊りを見て、パリオペラ座男子として重要な資質の一つに、怪我をしないで無事であることを痛感しました。

これだけの古典、ヌレエフによって更に複雑に何度が上がった振付と、コンテンポラリーを同時に踊らなければならないことは、

パリオペラ座男子にとって相当な負担ですよねきっと。

怪我しないでね。

最後に『ラ・シルフィード』、演出としてはプライド高く高尚なものでしたが、ユーゴ・マルシャンのフレッシュな輝きは別に置いとくとして、来日バレエ団の中で最高峰のチケット価格を担保する「パリオペラ座的なもの」については、やや厳しい意見です。

来週は、コンテンポラリーのガラ公演です。楽しみです。

エイフマンのニュー・ヒロイン

$
0
0

エイフマン・バレエの公式インスタグラムによると、

去年ワガノワを卒業し、エイフマン・バレエに新卒入団したダリア・レズニク(Daria Reznik)が、3月7日に『レッド・ジゼル』で主演デビューしたようです。

https://www.instagram.com/p/BRTKwzqh1Oh/?taken-by=eifmanballet_official&hl=ja

わーー、おめでとう!ヾ(≧▽≦)

同時にソリストに昇進。エイフマン・バレエは小所帯なので、ダンサーはソリストとコールドの二階級制です。

このダリアちゃん、お好きだった方、いらっしゃいます?

ワガノワ在校中は地味で目立つことのない子でしたが、個人的にスラリとした八頭身の容姿が好みで、インスタなどチェックしておりました。

彼女の同期には、ボリショイにアリョーナ・コバリョーワ、ミュンヘンにヴェーラ・セーゴワ、マリインスキーにマリア・イリュシュキナ、ヤロメンコらがおりますが、スクールカーストのようなものがあるとするなら、このあたりのキラキラ系が上位で、

ダリアはその他大勢の一人。

とりあえず、ソロの動画や写真などを見たことがありません。

発表会でもいつもコールドの端っこで踊っているような、おっとりとして地味目のフツーの子。

https://www.instagram.com/p/BRWfrV9h7zx/?taken-by=reznik_darya&hl=ja

ワガノワ「くるみ割り人形」でも発表会でも、何だかんだ言ってソロはいくつもあるので、つまりはソロを獲得できない、そういう評価の低い子なのだと思ってました。

バレエ少女って、15~17歳でおよそ選別されて、卒業する頃にはほぼ勝負がついてるシビアな世界です。

それが、ダリアちゃん本人も自身のポジションをシビアに認識せざるを得なかったであろう中で、

この大逆転のデビュー!

あのワガノワのコールド後列で踊っていた地味な子が、半年後にエイフマンで主役を踊っているなんてね!

素晴らしいですね。夢がありますね!

まだ最初の一歩でこれからが大変なわけですが、でもダリアちゃんのデビューがバレエ学校で主役やソロに届かない子たちの希望となるといいですね。

5月には「レッド・ジゼル」のカナダ・アメリカ公演がありますし、彼女は今や主力ダンサーの一人。

『アンナ・カレーニナ』もガラ形式では既に踊っているようで、ワガノワの頃の清楚な彼女を懐かしみつつ、

https://www.instagram.com/p/1qmQrEQ_dZ/?taken-by=reznik_darya

でも今の目の周りを真っ黒にしてビッチなエイフマン好みに成長した今の彼女のほうがずっとずっと素敵。

ちなみに、ツィスカリーゼ校長は(ワガノワで冷遇しまくっていた)ダリアちゃんのデビューについてはガン無視です。

関心が無いのでしょうね。

同じサンクトペテルブルクにいて知らんわけないでしょうが、ダリアちゃんには恩師のこの冷たい仕打ちにも負けずに頑張ってほしいです。

(個人的には、興味がなくても記念のデビューくらい平等に祝ってあげたらいいのに、と思ってしまいます。教育者なんだから)


そしてダリアと同期のボリショイ・アリョーナ・コバリョーワですが、4月1日に『ジュエルズ』ダイヤモンドで再登板。

しかし、相手役が空欄。これは彼女の長身を忌避されたか、

いよいよ入団待ちのジャコポ・ティッシ来る?とか、妄想は尽きません。

そしてボリショイの日程を見ていると、6月半ばにモスクワ国際バレエコンクールがあるんですね。

これに出場する子は来日公演からは外れるでしょうし、誰が出場するにせよ、色々と楽しみですね。

個人的近況

$
0
0

ここ数日、ウイルス性疾患?で臥せっておりました。

外部からの感染は細心の注意を払っていたものの、家に持ち込まれたウイルスには全くの無防備で

夫が発症した4日後に、私も発症。

夫が簡易検査でノロとインフルエンザは陰性だったので、それ以外のウイルスということになりますが、

もう苦しいのなんの、体力の無い老人が感染したら死ぬわ、と本気で思う苦しさでした。

こっちはフラフラなのに、回復期の夫が散らかした理科実験後のごときキッチンや、テーブルのウエッジウッドのティーセット、これ、はるか昔に私が嫁に持ってきた金箔のやつやん、これでシソ茶作ったんかーーい(怒)annoyannoy誰が洗うのよ食洗器に入る普通のやつ使ってよ、え、すりりんご? 誰がリンゴの皮向いてすりおろすの?誰が食べるの?


春はすぐそこまで来てますが、みなさまもどうぞご自愛ください。

Jacopo Tissiがボリショイに入団

$
0
0

半年以上宙ぶらりんだったジャコポ・テッシ、ようやく正式入団したようです。コールドからのスタート。

Jacopo Tissi

http://www.bolshoi.ru/en/persons/ballet/3575/

コールドですが、3月24日の『エチュード』でデビュー。

https://www.instagram.com/p/BSCXl1ug7dT/?taken-by=jacopotissi (本人のインスタから)

相手役はアリョーナ・コバリョーワちゃんheart01

そして4月1日の『ダイヤモンド』も彼女と踊ります。キャスト発表時に空欄だったので、皆さんもきっと「これはいよいよテッシ君くる?」と思われたでしょうが、やはり来ましたよ!

多少のアラはあっても、若さのキラキラshineで華やかに元気に踊ってほしいわーと思います。


こんなブログ書いてますが、別に私がバレエやボリショイに詳しいわけではなく、今朝インスタを開いて、ようやく気付いた次第です。

ウイルス性疾患で(気分的に)生死の境を彷徨ってからこちら、夏の休暇予定にかかりっきり、

当初は仕事の都合で7月はイヤだと渋る夫を無視して勝手にロンドン-マリインスキーを計画してましたが、

ロイヤルの発表を見れば見るほど、エルマコフは留守番組。

「ラ・バヤデール」3公演のうちどれかには入ると思ってましたし、怪我少なく丈夫なガタイ系なので夏までにどうなるかはわからないとしても、

とりあえず、『ドン・キホーテ』も『白鳥の湖(ロットバルト要員だけど)」も『アンナ・カレーニナ』もあるのに、メンバーから外されたのね!!というのは、ちょっとした驚きでもありました。

マリインスキーは、そういう方向にあるのね、と。

訂正)すみませんキャスト発表されていました。エルマコフ入ります。バレエからしばらく離れていたので気づきませんでした。

当初の予定キャストではエルマコフの名前は無かったのですが、やはり(代役要員としても)彼は海外公演には欠かせないようですね。

(丈夫で頑丈)


個人的に気分は萎え萎えに萎んでしまい、表面上は夫都合を優先するフリして恩を売りつつ、ロンドンは来年の夏のボリショイもきっと楽しいはず、と今夏はバレエもオペラも関係ないピュア観光の旅に変更してしまいました。

いつ降ってくるかもわからないマイル特典航空券を持つのも疲れましたしね…

マイル特典は常に上級会員様のものであり、年に一回しか乗らない最下等民の我々にはなかなか希望とおりにはいかなくて……(涙)

だけど今気づいたけど、エアが実費ならどうせ同じだし、エルマコフのバヤデルカを見る機会なんてなかなか巡ってこない……エアもホテルも今ならキャンセル可……うーーん、これは試案のしどころ……(>_<)

どうでもいい話ですね。すみません。

マリインスキー国際フェスティバルがスメカロフ版『パキータ』で開幕

$
0
0

今年のマリインスキー国際バレエフェスティバルが、ユーリ・スメカロフによる振付改訂版『パキータ』で開幕したようです。

朝起きてインスタ見てビックリ。あれ、新制作で、しかもスメカロフ版だったんですね! (今さらですが)

https://www.instagram.com/p/BSRw3EFgpVw/?tagged=%D0%BF%D0%B0%D1%85%D0%B8%D1%82%D0%B0

https://www.instagram.com/p/BSRqyxBF9BD/?tagged=%D0%BF%D0%B0%D1%85%D0%B8%D1%82%D0%B0

蝶ネクタイのスメカロフ大はしゃぎですね(笑)

スメカロフといえば、去年の同国際パレエフェスティバルのオープニング作『青銅の騎士』が、

ロシアによるロシア芸術のための祭典『ゴールデンマスク賞』において全くのスルー、ノミネートにかすりもしなかったことには、ちょっと衝撃を受けたものです。

力作だったんですけどね……

ちなみにマリインスキーは前年が新作がほぼ無かったため、当然ノミネートも無し、

それだけに『青銅の騎士』新制作には期待があったはずですが、

実際にノミネートされたのは、後輩のアントン・ピモノフの小品『コンチェルトNo2』、

『青銅の騎士』に主演したテリョーシキナも、ノミネート対象となったのはこちらの『コンチェルトNo2』でした。

スメカロフの『青銅の騎士』、こんな小品に負けっぱなしでアカンやーん(>_<)

そしてこの状況で再びスメカロフに大作を任せるなんて、ファテエフ大丈夫なの?

(……と思ったのですが、『青銅の騎士』を祭典にそもそも出品してないような気がしてきました。

お詳しい方いらしたら教えてください。

あれって、ノミネートされるとモスクワで公演しないといけないんですよね。どうせ受賞できないし、移動するのメンドくさ、経費も回収できないし、みたいな。

でもでも、ああいうアートな世界で存在を示すため収支気にせずバーンって興行するのが大劇場の心意気でプライドのはず、

マリインスキーの財政って、そこまで逼迫してるんでしょうか……??)


さて、インスタを見渡したところ、主演のテリョーシキナ素晴らしいですね。

https://www.instagram.com/p/BSRtqthBE84/?taken-by=kolana_

出演者ですが、4月6日のキャストがスコリク/パリッシュだったのが、アナスタシア・コレゴワと入れ替わっています。

どうしたのかしら? ガラ公演にはスコリクちゃんの名前があるので、内情が気になるところです。


主演は、テリョーシキナ/アスケロフ、コンダウーロワ/エルマコフ、コレゴワ/パリッシュ。

その他の出演者としては、やはりレナータ・シャキロワの台頭が目立ちますが、それは別に今に始まったことじゃなし、

グラン・パのソロに、アナスタシア・ルキナニカ・ツィフヴィタリヤマリア・イリュシュキナらの名前があり、このあたりも順当な感じです。

ニカちゃんは今シーズンにダンチェンコから移籍、2015年ワガノワ新卒時には逃げられたのか、もしくは採用しなかったのかは謎ですが、

マリインスキーに移籍してすぐの中国公演時には、インスタを見る限り、パリッシュと共に盛装の会食か何かに同席させている、若いけど存在感抜群の美女。

(個人的には、彼女の踊りは今のところピンとこないのだけど)

私の推しは可憐で清楚なイリュシキナですが、ツィフヴィタリヤはコールドの中では別格扱いなので、今後が注目されます。

あと、2016年新卒の劇場リザーブリストの子でダリア・シロコワって子が今回キャスティングされていて、しかも良かったようなんですが、

ワガノワでの記憶はほとんど無いです。

先日のエイフマンのダリア・リズニクと同様、ワガノワで主役踊ってた子たちより入団後に活躍する子が出てくることについては、なんか希望を感じますね。


……とかなんとか言っても、マリインスキー期待の若手の子たち、ボリショイのコバリョーワやパリオペラ座のオニールさんら若手を思うと、小粒感は否めないところ。


ですがですが、マリインスキー国際フェスティバルの一方で、ウラジオストクの沿岸プリモルスキー劇場マリインスキー4では3月30日、韓国の超学生級、

韓国国立芸術大学のSOO BIN LEEが、『ジゼル』で主演しているんですね。

https://prim.mariinsky.ru/en/company/persons/ballet/soo_bin_lee

去年の12月9日にも同マリインスキー4の『白鳥の湖』で主演しています。

スー・ビン・リーちゃんは去年のワガノワコンクールでぶっちぎりの優勝をした子で、このままファテエフがマリインスキーに獲得するんじゃないかと思ってしまうのですが、いかがでしようか?

もし入団したら上記の若手小娘たちゴボウ抜きの即戦力でしょうし、今更バレエ学校にいてもヒマ持て余すだけでしょうし、

夏のモスクワ国際バレエコンクールに出て箔付けてマリインスキーにソリスト待遇で入団という絵をファテエフは描いているんじゃないかと思ってしまうのですが、さて、どうでしょうね?

彼女がコンクールに出たとして、彼女に勝てるロシア娘っているかしら?

キエフの技術系オレシア・シャイタノワは現在ファースト・ソリストなので、コンクールで箔をつけてプリンシパル昇格、というのはアリかと思ったりもしますが、

今の国際情勢で、このロシアによるロシアのためのバレエコンクールにおいては、ウクライナ娘って不利じゃないかしらね……とか思ったり思わなかったり。

以上、urikoの妄想なので聞き流しといてくださいね。

スメカロフ版『パキータ』、インスタには色々と動画も上がってます。

https://www.instagram.com/p/BSRp36RF-cX/?taken-by=alina1793

https://www.instagram.com/p/BSTbdDTB7OS/?taken-by=serg_glv

今年の『若手振付家のクリエイティブ・ワークショップ』

$
0
0

4月4日、マリインスキーの春の恒例、今年で5回目となる『若手振付家のためのクリエイティブ・ワークショップ』2017が開催され、ライブ中継されました。

https://youtu.be/vXILEnsBSrY

前夜にサンクトペテルブルクの地下鉄で爆弾テロ事件がおこり、冒頭の長い黙祷の後に開幕。

このテロ事件については、NHKニュースでもマリインスキー劇場とテロ現場との距離がフリップで示され、その近さに驚いたばかりです。

最寄駅なんですね?

(お悔みとお見舞いを申し上げます)


さて、毎年楽しみにしているこの企画、5回目となる今回は興行として安定し、一段と洗練された印象です。

特に第二部の『Dreamers』、これは素敵でした~~! 見ててワクワクしました!良かったですね。

マリインスキー的な優雅さ上品さの中にも若々しさとパワーがあり、音楽のチョイス、アレンジなど、

これはファテエフ好みを超えている、むしろファテエフは一切関わってないんじゃない?とか思っていたところ、

Produced and Directed by Sergei Danilian

とありました。やっぱりね!

なんかどこかで見たことある派手な紳士がいるなと思っていたら、このこのセルゲイ・ダニリアン氏はArdani Artistsを主宰する大物エージェントでプロデューサーなんですね。

https://www.mariinsky.ru/en/company/stagedirectors/danilian

そして、この「コンサートのスポンサー」として、タカハシトシヒコ氏の名前も明記されており、この高橋俊彦氏って、ロシアバレエ愛溢れる大個人スポンサーで、洗練された新しい作品を好まれる趣味の良いお大尽さま。

このような人たちの手が入ると、このようにステキな舞台になるのですねーhappy01

マリインスキーにはユーリ・スメカロフ(『パキータ』新制作)、アントン・ピモノフ(今年のゴールデンマスク賞ノミネート)、マキシム・ペトロフ(ブノワ賞ノミネート経験あり)と在団の若手振付家が豊富なので、

今後も良き支援が受けられるといいですね。


〇 For a Sweeter Look
Choreography by Guilherme Maciel


お馴染みの『くるみ割り人形』に合わせての、きれいなコンテ。

女性ダンサーは3人とも去年のワガノワ新卒で、ローザンヌのラウラ・フェルナンデスが魅力的。サロメは美人ですね。

男性はマリインスキーの未来であるヴィタリー・アメリシコ、その同期の黒髪ロマンベックに、あともう一人の長身金髪オールバックのNikita Korneyev、

この子はジョン・クランコスクールから去年の新卒という、変わった経歴の持ち主。マリインスキーはいつの間にこんな子を獲得していたのでしょうね?

(それにしても、なんでニキータはシュツットガルトに入らなかったのかしら? 今のシュツットガルトなら、才能ある若手男子には超売り手市場のブルーオーシャンって気が)

というわけで、しばらく長身金髪のニキータに注目でしょうか??

https://www.instagram.com/p/BShJOz4lDMf/?taken-by=serg_glv

〇 Tromba Lontana
Choreography by Maxim Petrov


これはマキシム・ペトロフとしては今一つ?な感じ。

今風の洒落た作品を作ろうとしたのでしょうが、結果として凡庸な作品になったような……?

特に踊り手の魅力を引き出すわけでなく、ペトロフらしくもなく。

〇 Wordiness
Choreography by Olga Vasilieva


男性のAndrei Arseniev が、情感があって陰気で繊細でいいですよねーーheart01彼はもう少し身長があったら王子なのになーーと、いつも惜しく思います。

隣のネリーちゃんよりピュアで可憐じゃないの(笑)

〇 Shelter – 2016
Choreography by
Guilherme Maciel

ミシェルの二作品目。お馴染み『瀕死の白鳥』に合わせてストーリー性高くドラマチックな作品に仕上がっており、

アナスタシア・ルキナがとにかく美人でゴージャス。

小柄だけど肉感的で健康的で、この溢れんばかりの女性美! どうよ!!って感じです。

(魅惑のハイレグ衣装が全くケシカランですよね……そして衣装デザインはミシェル本人)

足の甲が高くてテクニック強い。

ルキナがゴージャス過ぎてミシェルが相対的に貧相に見えちゃって、なんか貧しい気の毒な青年が高嶺の花のお嬢様に妄想幻想映してるようにも見えますが、

作品の意図としてはどうなの……?

〇 Celestial
Choreography by Garrett Smith


これは綺麗でしたーー『天国』。白い衣装と音楽とマッチして、浮遊感が神々しさを感じさせるラスト。


〇 Dreamers
Choreography by Maxim Petrov,Vladimir Varnava, Ilya Zhivoi
Music by Daft Punk (arrangements by Vladislav Ivanov)
Costumes by Igor Chapurin
Lighting Designer: Konstantin Binkin
Produced and Directed by Sergei Danilian


本日のクリエイティブ・ワークショップ大本命。若さとパワー。

いかにもロシア的なまったりモッタリ感を残しつつも、コンテへの新しいチャレンジが感じられる、

マキシム・ペトロフ、ヴラジミール・バルナバ、イリヤ・ズホイの連作です。

それぞれのパートごとに振付師の特徴が表れていて、それぞれ違って面白いですねー

衣装デザイナーも実力者を起用。破れたTシャツにジーパンでも、実はかなり気合が入っています。happy01

最初のマキシム・ペトロフのパートは、ダフト・パンクのオリジナル録音音源を使用。

洗練されて高尚なコンテンポラリーの逆を行く、とても大衆的でわかりやすく楽しい作品で、

音楽がアレで衣装がコレでも、マリインスキー的美しい振り付けは一見してペトロフとわかる明るく爽やかな作風が特徴です。

ペトロフ好きな私の贔屓目もありますが、彼の作品って、観客に難しいこと要求しないし、少し前のスメカロフやズホイのように中二病的なところもなく、

安心して楽しめるんですよね。

バレエなのにこんなに大衆的で俗っぽくていいのか?とも思ってしまいますが、今は若い彼もいずれ大人になるし、アートな振付家なら他にもいますし、本当に洗練されたコンテが見たければノイマイヤーとかパリオペラ座とかを見ればいいわけで、

ペトロフは己の信ずる道をそのままGOGO!

ズヴェレフはヨレたTシャツジーパンでもエレガントで美しく、ペトロフのミューズであるイワンニコワも流石の出来栄え。

何より踊ってる若い子たちが楽しそうでいいですね。普段はあまり見られない男の子たちが集団で躍動している姿って、楽しい。


バルナバのパートは、いつもの安定のバルナバ風味。

イリヤ・ズホイのパートは、彼も才能ある先輩後輩の間で大変やね、と思ったりしますが、

今回は彼だけが長身美女を起用、チェブキナ、ヤリニチ、コブゼアといずれも私の好きなラインで、

中でもチェブキナが良いですねー美しいーーheart01

(チェブキナは夏のロンドンで白鳥を踊りますが、少しはあのガラっぱちが抜けたかしら……)


以上、この『Dreamers』はとても楽しいけど、ワークショップに特化した今回限りの作品と思っていたら、

なんと来月の5月5日と6日にモスクワのダンチェンコ劇場で『The Dreamers. Project of Sergei Danilian』として早くも再演されるんですね。

https://stanmus.com/event/320503

どうりで、力が入っているわけですね。

今回、有名振付家はウラジミール・バルナバのみ、外部からの振付家はヴィシニョーワ関係の若い子たちで、ダニリアン氏の美意識を反映、

ファテエフの好みを映すダンサーの編成が、特に女性の若手が中背~小柄で可愛らしい子ばかりだったのは、今後のマリインスキーをあらわしているように感じました。

まあ、以前からの傾向ですけどね。もうダメ押しって感じです。

マキシム・ペトロフはそろそろ全幕を振り付ける力量が備わってきてるように見えますし、

全幕が無理でも一幕の小品など、次の作品が見てみたいですね。


このように若手振付家が着実に育ってきているマリインスキーですが、

ボリショイでは確かフィーリンが若手振付家育成するポジションに就いていたはずですよね。

成果が上がっているのか気になります。

いくら若手のコンテといっても、ヒト、モノ、カネと潤沢にリソースを投入しないと良いものが出来ないことは、今回のワークショップを見ての通りなので、


……フィーリン、元気にしてるかな……

アントン・ピモノフがゴールデンマスク賞を受賞 ≪追記あり≫

$
0
0

(いつものインスタ見てるだけの話題ですみません)

朝起きてインスタ見たらゴールデンマスク賞を獲った夫のアントン・ピモノフを祝福するナデジタ・バトーエワのインスタが。

https://www.instagram.com/p/BTFPWDclCe9/?taken-by=nadezhda_batoeva

マリインスキーではファテーエフ監督のもと、何だかんだ言って若手振付家が育ってきており、

(しかも複数!)

互いにしのぎを削っている状況です。そして頭一つ抜けてるアントン・ピモノフがこの度目出度くゴールデンマスク賞を受賞しました。

受賞作品は、『Violin Concerto No 2』。

去年の7月、プロコフィエフの生誕125年を記念したマリインスキーの公演シリーズの中で、ピモノフと同じく若手振付家のマキシム・ペトロフの新作『Russian Overture』とともに競わせる形で初演された作品です。

(ともになんかめっちゃ低予算って感じなんですけど)

個人的にはマキシム・ペトロフを推していますが、若々しくエンタメ寄りなペトロフに対し、ピモノフはアートで格調高い作風で、

全幕作品も、私が覚えてるだけでマリインスキーで『バンビ』『イン・ザ・ジャングル』、アンドリンスキー劇場で『ロミオとジュリエット』などがある中堅どころです。

他にもあるかも?

マキシム・ペトロフは今もコンスタントに群舞で踊ってますが、ピモノフはほとんど踊ってないので。

ともかくも、おめでとうございますーー(≧∇≦)

しかし、ユーリ・スメカロフの立場が無いですね……ま、後輩に先を越された悔しさも、苛烈な競争の中で磨かれるものもあるかもですしね。

それにしても、インスタのバトーエワが幸せそうで素敵lovely

バトーエワは、数年前にマリインスキー公式フェイスブックでの若手ダンサー紹介企画で、将来の希望のロールとして「夫の作品で主演」みたいなことを言っていたのですが(記憶うろ覚え)、

着々と実績を積み重ねつつありますね。

素晴らしいですね!

私のような年増女だと、若き振付家たちを支える妻やガールフレンズのそれぞれの代理戦争(?)にも興味津々だったりするわけですが(笑)、

しっかり尻を叩いて可能性を伸ばして、ますます火花散らしてくれると観客としては楽しい限りです。

その他、この『Violin Concerto No 2』でヴィクトリア・テリョーシキナも最優秀女性ダンサー賞を受賞。

バレエ関係で私の興味あるところだけ転載しときますね。

最優秀女性ダンサー / ヴィクトリア・テリョーシキナ『バイオリンコンチェルト二番』 マリインスキー劇場

最優秀男性ダンサー / Igor Bulytsyn(マキューシオ)『ロミオとジュリエット』 エカテリンブルク歌劇場

最優秀指揮者 / Pavel Klinichev『オンディーヌ 』 ボリショイ劇場

最優秀振り付け作 / アントン・ピモノフ『バイオリンコンチェルト二番』 マリインスキー劇場

最優秀モダンダンス・パフォーマンス / 『All the ways lead to the North』 モスクワバレエ劇場

最優秀バレエ・パフォーマンス / 『ロミオとジュリエット』 エカテリンブルク歌劇場

ノミネート作品については、いつもの有難いnaomi様のサイトでどうぞ。

http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2016/11/index.html

ノミネートではボリショイ劇場が席巻していましたが、蓋を開ければマリインスキーが効率良く受賞しています。

ファテーエフ鼻高々かしら?

(ま、ボリショイの優勢は皆さんご存知のとおりなので、バランスを取ったのかしら?みたいな)

そしていつものことながら、エカテリンブルクのヴャチェスラフ・サモドゥーロフが安定して強いです。

この『ロミオとジュリエット』については、クランコ、マクミランの路線を覆す問題作らしく、日本で見られる機会があるといいですね。

http://www.mk.ru/culture/2017/02/19/v-moskve-pokazali-pervyy-spektakl-zolotoy-maski-khoreografarekordsmena.html


≪追記≫

アントン・ピモノフはコリフェでしたが、いつの間にかコールドに降格になっていますね。

私はいま気づいたのですが、これ、いつ降格したかご存知の方いらっしゃいますか?

ピモノフは私がバレエ見始めた頃にはセカンド・ソリストでしたが、アンドリンスキー劇場で全幕『ロミオとジュリエット』を成功させた後に、

なぜかコリフェに降格してるんですね。

時期が時期だけに、懲罰人事??とか思ったものですが、今回はさらにコールドにまで降格。

これって何かの報復でしょうか?

ファテエフとしては、将来的に自分の地位を脅かす才能を、ほどほどに管理しておきたいんだろうなーーー自らの保身のために、とか思ってしまうわけですが、

セカンド・ソリストからコールドまで降格って、ふつうあります?

部長→課長→ヒラみたいな。

マリインスキーで振付家が複数育ってきているのは事実ですが、リアム・スカーレットが育ったロイヤルオペラハウスような雰囲気ではなく、

芸術監督の嫉妬と抑圧に耐え、屈辱にも負けず、身を削って作品を作っているんじゃないかと思えてきます……これはあくまで私の妄想ですが、わりとイイ線いってんじゃないかと思います……

それでもマリインスキー・ブランドで制作できるわけですから、彼らも必死なんでしょうね。

それこそ、妻やガールフレンズ総がかりで。




(まだ未確認ですが、マリインスキーの来季のラインナップに、イリヤ・ズホイの新作があるようなんですね。

ズホイは先日のワークショップで無難なパートを振り付けていた子です。

イリヤ・ズホイはコリフェですが、降格はさせてないんですね。彼は道化とか仔馬とか踊ってる子ですし、ハンザムなピモノフと違って、ファテエフも嫉妬とか警戒心とか無いんでしょうね。

てゆうか、ファテエフの考えって、私の妄想くらいに浅いのかしら……)

しつこく私の妄想ですが、ゴールデンマスク賞にマリインスキーのノミネートが無いのは恥ですが、ファテエフにとって受賞までは想定外だったんじゃないでしょうかね?

ピモノフ、大丈夫かしら……ファテエフの嫉妬と報復にしても、既にコールドなのでこれ以上に下げる場所もないですし。




さて、今日は国別対抗フィギュアスケートで今から代々木です!

選手たちはガチ勝負意識満々で頼もしい限りですが、観客としてはシーズン最後のお祭り気分。

怪我なく無事に楽しく滑ってくれることだけが望みです~~楽しみ!(≧∇≦)


「ロシアバレエ」コンクール結果と、ボリショイの来季の入団者など

$
0
0

ご無沙汰しております。

母の日プレゼントの打診で、自身のオタク系ツイッター・アカウントから母にうっかりラインを送ってしまい、

心に瀕死の傷を負ったurikoです。(死んだ方がマシかも)

ちなみに弟の嫁子ちゃんからの母の日ギフトは、

『お義母様からお誕生日プレゼントに頂いたアマゾンギフト券で買ったマドレーヌ型で焼きましたheart01

という立派な焼き菓子と、まだ話し始めたばかりの1歳半の末孫娘からの

『ばぁばだいしゅきーheart01heart01(ギュっ)』

だったそうで。


……_ノ乙(、ン、)_




さて、時間はあっという間に過ぎてしまい、他サイト様と話題が被って恐縮ですが、うちのとこでも一応。

毎年恒例、ボリショイのプリンシパル級が司会を務めTV放送されるバレエ学校の生徒さんのコンテスト『ロシアバレエ』、

グランプリをボリショイアカデミーのデニス・ザハロフが獲得しました。

Denis Zakharov  https://www.instagram.com/denibaley/

当日の動画(相手役はElizaveta Kokoreva)

https://youtu.be/O4nR1kr1fDo

デニスは多分来年卒業で、千野君らの一級下のはずです(間違ってたらすみません)

コンクールの常連で、しょっちゅう名前を見かけます。有望ですね。

そしてⅠ賞をワガノワからエレオノーラ・セヴェナルドイゴール・ゲラシチェンコが受賞、

https://youtu.be/uRpndHef_cI

Ⅱ賞をボリショイアカデミーからCamilla Mazzi、Ⅲ賞を千野円句君が受賞しました。

https://youtu.be/Bd1EjkA2f-g

この二人は共にボリショイ入団が決まっています。

ボリショイ・アカデミーの千野円句君とワガノワのイゴール・ゲラシチェンコといえば、両名門校を代表する今期の俊英。

彼らの直接対決があれば、ファンにとっても両校の代理戦争、

去年のワガノワPrixでは2位を分け合いましたが、

今回はイゴールのジークフリート王子に軍配が上がったということですね。

千野君のデジレ王子もステキでしたが、イゴールのロシア正統派の華やかさは素晴らしい。

しかもそんな彼らを、今回はさらに年若いデニス・ザハロフが上回って制したということで、彼の来年の活躍と、

来年のワガノワがどんな対抗馬を出してくるのかも楽しみですね。


そして、ツィスカリーゼ校長のページで(何故か)ボリショイの今年の入団者が発表されているのですが、

(自分のとこのはまだ。ワガノワの子たちの進路こそ気になりますが、でもマリインスキーって決定が発表会の後だったような?)

まだこれで全部というわけではなく、正式発表まで追加があると思われますが、とりあえ、私がチェックしていた子たちのことなど。


Ekaterina Fateyeva  https://www.instagram.com/katya.fateeva/

Camilla Mazzi  https://www.instagram.com/cami.mazzi98/

Anna Lebedeva  https://www.instagram.com/anuta__lebedeva19/

Tatyana Osipova  https://www.instagram.com/tatyanaosipovaballet/

Stanislava Postnova  https://www.instagram.com/ruby.tear/

Maria Shuvalova

Daria Kanshina

Valeria Shikina

今年の子の中では、Stanislava Postnovaが突出して大人気。

インスタフォロワー数137千人、アカウント名の「ルビー」ちゃんで覚えていたので、実名で聞いたときにピンときませんでした(笑)

去年のソチのコンクールで千野君ら共に入賞。細いけど身体が強くて足が長くて、

お顔立ちがディアナ・ヴィシニョーワに似ているんですね。彼女の妹みたいな可愛らしさ。

https://youtu.be/HQHgbKXyqtE

その他、私の今年の注目はタチアナ・オシポワ。

タチアナはチェコ生まれでプラハ舞踊音楽院からペルミバレエ学校を経てボリショイ・アカデミーに学んだ子で、まだ小さな妹さんもアカデミーに在籍しているもよう。

インスタを見る限り、発表会では群舞付きで『白鳥の湖』からホワイト・アダージオを踊ったらしく、振り当てられた役柄からも、今年のトップクラス。

ただ、ちょっと地味かしらね……

まだ学生さんなのに、まだティーンエイジなのに老けてる老成したというか臈長けた美しさで、

それはインスタ写真に若い子らしい自然な写真、お友だちや親御さんによるスナップや自撮りなどが少なく、

プロの「撮影」による写真ばかりで構成されているせいかもしれません。

このあたりは素朴なワガノワの子たちと違うところで、今年のアカデミーはそんな洗練された子が多いですよね。

真面目でキッチリ折り目正しい良家のお嬢さんという感じ。

彼女のそんな個性は、情熱燃え盛るボリショイの中で、どんな感じになるかしら……?


そして男子。

Mark Chino  https://www.instagram.com/maruku_chino_/

Grigory Ikkonikov  https://www.instagram.com/gregoryikonnikov/

Vitaly Getmanov  https://www.instagram.com/vitalikgetmanov/

Igor Pugachev  https://youtu.be/xly0fKg-ReI

Peter Gusev  https://www.instagram.com/piter_the_best/

なんと言っても、今年は千野円句君。

去年の「ワールド・バレエ・デイ」でのボリショイ・ライブ中継で、千野君がフィーチャーされていたのは記憶に新しいところです。

名門ボリショイにおいても、イケメン王子サマ枠。

マリインスキーにはキム・キミンがいますし、頑張って欲しいですね!

そして私が注目している、見上げる長身のピーター・グセフ

彼のインスタのアカウント名が「ピーター・ザ・ベスト」、なので私の中でも彼は常に「ピーター・ザ・ベスト」なわけですが笑、

彼は上記のタチアナ・オシポワとホワイト・アダージオを踊っており、その舞台姿は大変ゴージャス。

ただ王子はサポート中心なので、踊りのほうは未知数です。

長身アドバンテージを活かしてボリショイ長身女子の持ち上げ役としての期待値高く、インスタを見る限り雰囲気のあるイケメンで、大変uriko好みheart04なのですが、

あまりに硬派すぎて女っ気が無いというか、クラスメイトや男友達とつるんでる写真ばかりで、モテない浮いたところが全然感じられないんですね。

まれにリゾート先で紳士に腰に手を回されてる写真があっても、それはお父さんとの家族旅行(そして撮影はきっとお母さん)

という、色気の無さ、健全さ。

この女子からの非モテぶりはバレエダンサーとしてどうかとも思いますが、ボリショイ男子は有力な子がひしめき合ってますのでね、頑張って欲しいです。


さて、ワガノワのイゴール・ゲラシチェンコの入団先が気になりますが、彼はおそらく絶対にモスクワ志向。

しかしながら、ボリショイ若手男子は大激戦、そしてマリインスキーはスカスカ。ライバルってアメリシコくらい?

(イゴールって、何だかんだ言ってワガノワprixもロシアバレエも2位ですしね…)

絶対にマリインスキーに入った方が良いと思いますが、さて、どうなるんでしょうね?

ベレゾフスキー@N響、過ぎゆきた時間と、某TV局のヨタ話聞き耳ずきん≪壁に耳あり障子に目あり≫

$
0
0

NHKホールで、ボリス・ベレゾフスキー@N響のチャイコフスキー・ピアノ協奏曲1番を聞いてきました。

驚いたのは、配布されたプログラムの紹介文。

“ベレゾフスキーとN響は、2013年のラフマニノフの競演が記憶に新しく、”

2013年って、うっそ、あれから4年も経ったの??と驚愕です。

Σ( ̄ロ ̄lll)

2013年のラフマニノフはトゥガン・ソヒエフ(現ボリショイ音楽監督)指揮とロシアのイケメン二人、私も聴いてますが、去年くらいのことと思ってましたよ。

4年って、結構な歳月ですよね……

(年食ったせいか、最近は時間の経過が曖昧で)


当時のベレ様は、女性もそこそこ泣かせてそう、というか

「2、3人は殺ってんじゃないの?」

って感じの、荒涼と退廃をギラつかせた、それは粗野で魅力的な色男だったのですよ。

そしてピアニストとして頂点にあり、脂が乗りきってる現在、

ベルトの上にも脂(腹肉)が乗っております。(笑)

ピアノの前では三角おにぎりみたいなシルエットになっちゃって、終演後は楽団員に投げキッスを豪快に投げまくりの、明るいロシアのおっちゃんに変化しておられました。


4年という歳月はかくの如く、過ぎゆきてしまったのですね……あの殺伐とした色男は、もう私の記憶の中にしかいません。

私もババアになるはずですわ。


さて、演奏ですが、ペレ様やりたい放題(笑)、しかも、

「打ち合わせとかリハーサルとか、やってないの?」「もしかして、有料ゲネプロ??」

というくらい、オケとピアノが合ってなーい(笑)

ゆったりとオケを響かせたいマエストロと、前へ前へと爆進したいペレ様との、息詰まる攻防戦、それが三楽章に入って完全に一致、

コーダの手前、ピアノが華々しく上がって下がって上がって♪ジャジャジャジャーン♪のとこ、

『決まったぁぁ…!』

という、クライマックスの最初の爆音、圧倒的な音楽的高揚感とカタルシスをもって、更に華麗にド派手にフィナーレへとなだれ込んだのでありました。

もう、うっとり。

興味のある方、翌日の演奏が収録されて放送されるはずなので、ゼヒゼヒ。


そしてお題の聞き耳ずきん、

終演後に代々木公園を坂を下って「奥渋」とか「ウラシブ」と言われるエリアのワインビストロに入ったところ、テーブル二つくらい挟んだ奥に、某TV局のスタッフと思しきグループ(女1男5?)がいたんですね。

ワインの飲み方を見る限り、懇親会費かお小遣いのどちらかが潤沢って感じの、下っ端じゃなくて中堅どころのみなさん。

urikoんとこは業務上知りえた事には守秘義務があり、口外したらタイーホ、他の業界も似たようなものと思いますが、身内のウワサ話はその枠外、

中継とか編成とかオリンピックがどうこうは聞き流してましたが、

「アナウンサーのナントカさんは容姿が落ちた」とか、「ナントカさんは……で白髪が増えた」

とかの話は俄然として興味津々、スマホでアナウンサー名鑑を開いてその場でコッソリ確認したり(笑)、

面白いな、と思ったのは、男性アナウンサーの話題はテンコ盛りでも、女子アナの話題が一切無かったことです。

彼らにとって、女子アナは戦うフィールドが全く違う別な職種なのかな?

はたまた大切な守秘義務対象なのか、とにかく一般的な職員との違いを感じたのですが、

その中で朝の情報番組のアノ看板女子アナだけは、名前が出ていたんですね。

それも、適度な信頼と尊敬を持ってる感じ。他の男性アナウンサーに対する「髪が減った」とかと全然違って、一目も二目も置いてる感じ。

彼女の局内での立ち位置が想像されます。

彼女はエラくなると思ってましたが、きっと本当にエラくなりそうね。これだけ同僚の信頼が篤いと。


で、ここからですが、中の男の子が言い出したことに、

「この前、〇〇さん(アナウンサー)の家に呼ばれて行ったら、壁が自分の写真でいっぱいの部屋があって……」

名前を聞き取れなかったのは痛恨ですが、聞き耳ずきんの内容として、件のアナウンサー氏は自分の写真で埋め尽くされた部屋に、飄々としてサラっと後輩氏を通したらしく、

「それってオレ部屋??」「自分のストーカーみたい」「すごいナルシスト」「自分大好き」

などなど、みなさん「それ、引くわー」とワイワイ盛り上がっておられました。

ま、自分ちのインテリアなんて好きなように飾ればいいし、同僚の飲み屋談義ですら容姿の話題という特殊な業界、

むしろマリインスキーなんかの自意識低い男性陣こそ、彼の美意識を見習ってほしいわーと切に願うくらいですが、

なんてゆうか、情景を想像しちゃったりなんかして……

今もアナウンサー名鑑を開いて、ぼんやりと眺めております……

アリョーナ・コワリョーワ6/5『ジゼル』でミルタ・デビュー!

$
0
0

アリョーナ・コワリョーワ(これまでのコバリョーワ表記改め)が、6月5日『ジゼル』にてミルタ役でデビューします!

ヾ(≧▽≦)ノ

この日のチケット持っているので嬉しい。嬉しい~~happy02

(個人的に無理スケジュールだったけど、どうしてもラントラートフが見たくて買っちゃった。以前にフィギュアスケートで同じことして取返しのつかない事態に陥ったことがあるのに、懲りない(笑) でも、こうなった以上は、全力でカバーする決意)

コワリョーワのミルタは日本でデビューとなりますが、ステパノワの日程があまりに過密だったので、コワリョーワちゃんにはチャンスですshine

彼女、先日の『エチュード』再演ではフェッテで失敗してしまったようで、その後のインスタ更新がぱったり止まっており傷心が伺えますが(笑)、

やっちまったものは仕方ありません。気持ちを入れ替えて、ミルタのデビュー頑張ってほしいです。

フェッテなら、スミルノワも初来日のガラ公演でやらかしてますしね。まあ、ボリショイ本公演ではないですけど。

それに、『白鳥の湖』の“大きな白鳥”で見られるかもしれないですね。こちらも楽しみです。

あと、来日するということは、コワリョーワのモスクワ国際バレエコンクールの出場は無いってことですね。

まあ、準備してる雰囲気もなかったですし、下手な結果に終わるくらいなら、夏のパリオペラ座などと合同のニューヨーク公演『ジュエルズ』での“ダイヤモンド”プリンシパルに注力してほしいです。

コンクールにはデビッド・モッタ・ソアレスやクセニア・シガンシナあたりが出場するんじゃないかと思ってましたが、二人とも来日するようですし、

ボリショイからは誰が出るんでしょうね? ジャコボ・ティッシ君とかかしら? 彼もろくな準備してないと思いますが、もし彼が出るなら金賞狙い以外にあり得ず、気張ってほしいところです。

(コンクールには個人的に韓国のあの子が出るような気が……演目の選択をミスらなければ、彼女に勝てる子って、ちょっと思いつかない……)


さて、ボリショイ来日公演がいよいよ始まります。

インスタを見てますと、ラントラートフが広島市の≪本通り商店街≫で自撮りしてる!

https://www.instagram.com/p/BUwSBu6FnBX/?taken-by=vladislavlantratov

本通り商店街の真ん中あたりに、アンデルセンの本店があるよ! あそこ旧三井銀行の建物でとても素敵だから是非パン買いに行って!と言いたいところですが、残念ながら現在はリニューアル中。

そしてアナ・トラサシヴィリのインスタではホテル名がバッチリ入ってますが、平和大通りのあのホテルからなら会場まで歩けるし、原爆ドームとかも近いです。

皆さんが広島の観光を楽しんで下さるといいなーー

しかし、ラントラートフが広島入りというのは、ジークフリート王子の控えということかしら?
ステパノワの相手役としては、線の細いオフチャレンコよりもラントラートフのほうが向いているように個人的には思いますが、
もしロットバルトで投入だったら、ものすごく豪華ですね。

いよいよですね。

ボリショイの皆さん

$
0
0

いつもながらインスタ見てるだけのブログですみません。

皆さんも同じのをご覧になっていることでしょうし、ボリショイ来日公演楽しみですしね!!


まずは、ジャコボ・ティッシ。

インスタを見るとミラノに里帰りしてるようで、これはモスクワ国際コンクールの出場は無いとみてよいかしら。

コンクールで箔をつけてステップアップと思ってましたが、これに出ないとなると、彼は貴重な若い1年をほぼ無為に過ごしたことになりませんか?

スカラ座に残留していたら今頃は主演をバンバン踊っていたはずですから、コワリョーワと踊った『ダイヤモンド』と『エチュード』だけというのは何とも寂しい限りです。ボリショイは層が厚いので仕方ないとしても、

とりあえず、ニューヨーク公演の『ダイヤモンド』では輝いて欲しいですね……

来シーズン以降も吹き上がれないなら、移籍の決断もアリかも?

(でもコワリョーワの持ち上げ役は必要よね……彼のエレガントさは、ステパノワにも合うと思うの)


そして、ロヂキンも東京に到着。

相変わらず宿泊先のホテルの位置情報が入っています(笑) ロシアのフィギュアスケーターにも思いますが、

宿泊先に突するファンに誤解を与えるかもとか、警戒しなくていいのかしら?

彼ら、ロシア美男子の自覚って、いまひとつゆるいというか。


アナ・トラサシヴィリとマルファ・フェドロワは縮景園に行ったようです。

縮景園は浅野の殿様の別邸で、ホテルからはわざわざ路面電車を乗り継ぐ距離。

https://www.instagram.com/p/BUzOUodB9m2/?taken-by=ana_turazashvili&hl=ja

https://www.instagram.com/p/BUyevzClrHe7V-NM4kikHOTY6-Cce7OGBmN0_I0/?taken-by=marfushkapb&hl=ja

トラサシヴィリ美しいですね。

そしてマルファ・フェドロワちゃんは身長180㎝超えの今年2年目。

高身長のアリョーナ・コワリョーワと一緒に「ライモンダの友人」など。『バヤデルカ』でも一緒にグラン・パなど。


ファーストソリストのアンナ・アントロポワは宮島に行ったみたいですね。

https://www.instagram.com/p/BUzAfj_g38T7JcLufesQqWkISXBcKuEbUMn--A0/?taken-by=i_antrop&hl=ja

ここにはリアルで鹿が沢山いるので、鹿に興味を示していたクセニア・シガンシナもちょっと頑張って足を延ばしてみても良かったかも?

でも宮島はちょっと遠いのよね……

しかもアントロポワは厳島神社だけでなく、その奥の山の大聖院まで上ったようで……ほとんどの観光客が厳島神社を歩いただけでギブアップする中、

ダンサーの体力はお流石です。

私ももちろん、下から見上げただけ(笑)


そしてラントラートフは広島城に行ったようですね。

しかも天守閣まで上ったようで。私はもちろん入ったことはありません。外から見ただけ。

ホテルから歩けない距離ではないけど、ちょっといっぱい歩いてるかも。それに自撮りや風景が多く、一人で好きなように散歩している感じ?

https://www.instagram.com/p/BUymFrcFsts/?taken-by=vladislavlantratov&hl=ja


さて、広島といえばお好み焼きですが、urikoのイチオシは「電光石火」です。広島駅近く。



そして東京での記者会見の記事を見ましたが、アリョーナ・コワリョーワ、デカいですね……

とりあえず、ツヴィルコより大きくないですか……?

http://www.asahi.com/articles/photo/AS20170601004958.html

『ジゼル』~ボリショイ・バレエ団

$
0
0

2017.6.5  ~東京文化会館

ジゼル(村娘):エカテリーナ・クリサノワ
アルブレヒト伯爵:ウラディスラフ・ラントラートフ
ベルト(ジゼルの母):アンナ・アントローポワ
バチルド(アルブレヒトの婚約者):マリーヤ・ジャルコワ
クールランド公爵(バチルドの父):アレクサンドル・ファジェーチェフ
ウィルフリード(公爵の小姓):イワン・アレクセーエフ
ハンス(森番):デニス・サーヴィン
ジゼルの友人たち:アナスタシア・デニソワ
         クセーニア・ジガンシナ
         ネッリ・コバヒーゼ
         オルガ・マルチェンコワ
         エルヴィナ・イブライモワ
         ヤニーナ・パリエンコ
ミルタ(ウィリの女王):アリョーナ・コワリョーワ
2人のウィリ:ヴィクトリア・ヤクシェワ
       アナ・トゥラザシヴィリ
ペザント・パ・ド・ドゥ:アルトゥール・ムクルトチャン
            ダリーヤ・ボチコーワ


ミルタでデビューした新人のアリョーナ・コワリョーワ

まだ甘さの残るあどけない丸顔の、ほっぺがプニプニの女の子でしたよ。



ウラディスラフ・ラントラートフのアルブレヒト。

もう、期待通りの絶好調。

そこにアゲる気合と、漲るヤル気。跳躍はどれも高くスパっと空を切る音がしそうな切れ味だし、技においては常に100%。

一幕、ジゼルと腕を組んで舞台を対角線上に進む見せ場のステップなんて、ジゼルよりずっと高く、後ろにそっくり返りそうなほど足を高く上げるのですよ。まあなんと、そのつま先の美しいことheart01

物語の流れとか全体の調和とかに関係なく、技への妥協は一切無し。常に全力。

ザッツ・ボリショイsign01

その一方で演技派でもあるラントラートフ、これがまた、イヤーーーなアルブレヒトでして!

登場シーンこそ可愛いけど、農民のフリしても隠し切れない貴族の傲慢さ、いやらしさズルさが次第に露呈してゆき、

ちょっと地味目のピュアで可愛い村娘にラブ・アフェアを仕掛けるなんて、なんて悪趣味なのーーpoutという、

野に咲く花を手折るが如き

身勝手で残酷なアルブレヒトでした。

それが二幕では、「この自己チュー男にも人並みの後悔があるのね」ってとこから、生命の危機からジゼルの自己犠牲、真実の愛を知るに至り、

悔恨のラストシーンでは、もうこのまま田舎に隠遁してジゼルの菩提を弔うことに生涯を捧げてしまいそうな勢いの、

そんな心にぐっとくるheart04アルブレヒトへと成長。

それは、ジゼルを呪縛から解き放つほどの、真実の愛。

ラントラートフの愛で、クリサノワが天国に召された……って思いましたもん。

(ってことは、愛に救われないウィリ達は、未来永劫あの暗い森で男を襲い続けるのか……「ジゼル」って、イヤな話ね……)



エカテリーナ・クリサノワのジゼル。

ちょっと想定外の、野に咲く小さな花のような、ピュアで奥ゆかしいジゼル。

テクニックは強く、見せ場のトウで舞台を対角線上に進むステップも、途中でトウでチョンチョンしながら一回転するなど、高い技術を披露しますが、

それもあくまで控えめ。

他のキラキラしたダンサーのジゼルとは全く違うアプローチだからこその、もう見ていて泣けてくるほどの、

悲恋の予感。

ミルタのアリョーナ・コワリョーワ

「これ、ミルタ??」と一瞬思う、ばら色の頬。

実際には塗ってなくても、ピカピカの若さが彼女をその様に彩っているのです。もう若い、幼い。

そしてデカい。

デニス・サヴィンより大きく、ラントラートフと同じくらい?

でもまあ、正直なとこ「夜の森で妖怪大暴れ」を覚悟していたので、わりと想定の範囲でした。

大きいですけどね。

とりあえず、ロマンチックチュチュでアラベスクする長い長い足のラインとその美しさは素晴らしいですし、さすがに役柄と相手役は限定されるでしょうけど、でもまあ、それも彼女の特徴ということで……

で、肝心の踊りですが、デビューで緊張しているのか、どうにもこうにも拙く、ぎこちない。

アラベスクからパンシェ?に持ち上げるときも、なんかグギギギキ……って感じだし、その他もラインは美しいけど振り付けの羅列、音楽もあまり感じられず、跳躍のたびにドスン、ドスンと足音を豪快に響かせてましたし。

何てゆうか、彼女の踊りはまだ物語りを語るとこまでいってない。

でも時おりハッとするような美しい瞬間があるんですね。これは間違いなくソリストの資質。

今回は若さの輝きと本人の華でポイント稼いで拙さは相殺も、踊りとしては今後もっともっと精進が必要だと感じました。

なお、17日の大阪公演のミルタ、マルチェンコワからコワリョーワ差し替わったそうです。

三羽の白鳥で一緒に踊るマルチェンコワの心境やいかに、という感じですが、

こういうアレやコレやに磨かれて、普通のお嬢ちゃんからプリマになっていくんでしょうね。

……なれるかな?

アナ・トラサシヴィリのドゥ・ウィリ。

完璧。

安定したテクニックで音楽性も豊かで、まるでミルタのような貫禄。

彼女を見てると、なぜ彼女がミルタじゃないの?と思えてきますし、またミルタを踊ればきっと完璧なのでしょうが、

ウィリ総出の場面でコワリョーワと並ぶと、勢いの差を感じてしまいました……うーーん……

コワリョーワのまあ目立つこと。単にデカいからかもしれませんが。


その他、ハンスのデニス・サヴィンは情感のある踊りでテクニックも十分。

問題のペザントのアルトゥール・ムクルトチャン、オペラグラスで見ると美形ですが、遠目にはおっちゃん。

踊りも微妙で、この位置にはテクニックか次世代王子を期待するので、うーーん、微妙。


群舞は流石に美しい子が多くて眼福。

でも『ジゼル』はとにかく男性群舞の見どころが無くて不満が残りますが、

ラントラートフとクリサノワの熱演が、観客(=私)のアタマに妄想の花をいっぱい咲かせてくれたので、もう大満足です。


なお、コワリョーワが9/16に本劇場で『白鳥の湖』を踊るとのこと。

ジャパンアーツさんのツイッターによると、東京公演の記者会見の席上で、ワジーエフ監督が突然発表したそうです。

ユーゴ・マルシャンのエトワール昇格が東京で発表されたように、格下の交替人事の際に若手に箔をつけるためかどうかわかりませんが、

このようなサプライズは嬉しいですね!

しかしコワリョーワ、全幕初主演が『白鳥の湖』とは……

相手役の詳細などまだ見つけられないのですが、ミルタの踊りを見る限り、相手役はベテランの安全策ではなく、

ジャコボ・ティッシと組んで、若さフレッシュさを打ち出す以外にないように思われます。

ま、実際にそうなると思いますが。

いつか必ず失われる若さの輝きは、掛け値なしに彼らの美点。

デビューが待たれます。動画の天使が降臨されますように。(-人-)

しかしコワリョーワちゃん、今年の夏は人生で一番タフで熱い夏になりそうね……

Article 0

$
0
0

ザハロワ様の舞台、素晴らしかったですよ!
三年前の舞台ともう全然違う。
総立ちの客席、鳴り止まぬ拍手と、いつまでも続くカーテンコール。

もう胸がいっぱいcrying

来日公演その他

$
0
0

ワガノワで大人気のMaria Khorevaの動画がアップされましたよ。

https://youtu.be/k3nXGqNyD_E

これはーーhappy01、可愛らしいし、上手ですね。相手役はセルゲイ・オスムンキン。

ワガノワはこの夏、新国立劇場の「バレエ・アステラス2017」で『人形の精』組曲から数名参加するようなので、

彼女が見られるといいですね。

2019年のワガノワ来日公演の際には、マリアちゃんはもう卒業しているんじゃないかな?


そして来日中のボリショイの皆さん、彼らのインスタを眺めるのが楽しみですが、24時間で消えてしまうストーリー投稿見てたら、

クリスティーナ・クレトワは三年前に続いてやっぱりホテルの部屋でコンビニのお寿司とか食べてるし(笑)

そして、オフチャレンコとスミルノワ(と他にもいるかも?)とディズニー・シーに行ってジェットコースターにも乗ったみたい。

その行列の待ち時間でさえ、クレトワ撮影のスミルノワが透明感があって可愛い……そして美しい……lovelyこんなテキトーな写真ですら普段からこんなにも綺麗なのね……と思ってしまうのですが、

スミルノワってあまり人気無いんですかね……?私は凄い美人と思うのですが。

(月曜日に観に行けたらいいけど、でも個人的都合でなんか雲行き怪しくなってきた……(>_<) もうチケット発券してしまったし、ツライ……)

そしてスミルノワってよく白基調の服を着てるけど、若い女性(とプロフェッショナル女性)の白い服(または白い着物)って、最強だと思います。


一方のコワリョーワちゃん、お台場や東御苑とか東京の休日を満喫したようですが、スミルノワと違って、(凄い長身ってのを除くと)

ごく普通に可愛らしい、ごく普通の女の子。

そして、大きな三羽の白鳥を一緒に踊ったマルファ・ヒョードロワちゃんや、超美人でロヂキンのガールフレンドのオクサナ・シャロワちゃんその他と回転寿司行ったようですが、

写真に男子が一人も写ってない??

これって、写真に写ってない回転レーンの反対側とかにメンズはいるの?とか勘ぐったり色々ですが、

コワリョーワは不忍池のアヒルの足漕ぎボートに乗った際にも、同僚のアンナちゃんと乗ったようで。

これはしばらくの間、悪い虫がつく心配はなさそうですね(笑)

男性のコワリョーワちゃんファンの皆さん、どうぞ安心なさって。

とかね、もう本当に余計なお世話サマ。


波乱の

$
0
0

二幕から王子がチュージンからラントラートフに交替。
チュージンは完璧だったので、どこで何があったのかわかりません。

チュージンに大事無いといいのですが。

ワガノワ男子の今年のボリショイと、モスクワ国際バレエコンクール

$
0
0

今年のワガノワ男子の行き先ですが、ツィスカリーゼ校長によると、今年のボリショイには

Oscar Frame

Egor Gerashchenko

の二人と、他に

Pavel Mikhee

も入団するかもしれないとの話。

てことは、今年のワガノワ男子のワンツースリーが全部ボリショイということになります。もう言葉もありません。

(モスクワ音楽学校の上位は当然ボリショイ)

イゴール・ゲラシチェンコがボリショイ志向であることは、彼のガールフレンドのボリショイ・ダンサーのインスタから垣間見えて、まあそうやろなーーとは思ってましたが、

オスカーとパヴェルもですか……うーーん……


そして、モスクワ国際バレエコンクールが始まりました!!

出場者のリスト。

http://moscowballetcompetition.com/en/uchastniki

ざっと見たところ、ジュニア部門に、

千野円句

Zakharov Denis

Kokoreva Elizaveta

千野君とデニスは先日の全ロシアコンクールでデニスが勝ってます。相手役はエリザベータちゃんなので、この並びだと、二人は対戦せず、デュエット部門とソロ部門で分かれるのかしら?

そして、ワガノワ国際バレエコンクールでエレオノーラ・セヴェナルドを抑えてブッちぎりだった韓国の

Lee Soobin

たぶん彼女だと思いますが、シニアでも普通に勝てるでしょうに、なんでわざわざジュニアで出るのかな?

シニアで勝たせたい子がいるから、わざとこちらに出場させてるとか?なんて邪推したりして、でもデュエットとソロで分ければいいだけですし。


そしてシニア部門には、

寺田翠

大川航矢

期待されますね!

そしてマリインスキーから

エカテリーナ・チェヴィキナ

アーネスト・ラティポフ

この二人は、それぞれソロで出場かしら? ラティポフ君って可愛いけど非力だから、大柄なチェヴィキナを持ち上げるの辛いですよね?

そしてボリショイの子をあまり知らなくて発見できないのですが、モスクワアカデミーからボリショイ入団予定の

Ikonnikov Grigor

の名前ですよね? つい先日にブログで書いたばかりなので、たまたま覚えてたけど。

シニアに卒業したての子出すなんて、ボリショイってば主宰なのに、勝つ気あるんでしょうか。

そして、

Sodoleva Alisa

これって、元マリインスキーのアリサ・ソドレワ??

年齢的にギリギリじゃないでしょうか? ソチ五輪でロヂキンと踊り、その後マリインスキーからミハイロフスキーに移籍したものの、いつの間にか退団していて心配していたところです。

アンドリス・リエパ氏のツアーで踊ったりしていたようですが、ここで再び返り咲けるかどうか、勝負に出てきたのかも。

頑張って欲しいですね!


さて、明日から週末まで東京を離れます。

前回のモスクワ国際バレエコンクールはブログでもカテゴリーを分けてますが、今回は東京に戻ってくるころには結果が出てるはずですね。


韓国のあの子は別枠として、このメンバーだともしかしてシニア男子はラティポフ君が勝っちゃうかも??

とか思ったりしますが、インスタで見てたら長身のイケメンもいましたし、そういう子探すのも楽しいかと。

楽しみですね。

モスクワ国際バレエコンクール 一次予選

$
0
0

モスクワ国際バレエコンクールが始まりました。

昨日、出場者のページを間違って貼ってしまったので、追加を。

≪ジュニア部門≫

ニキータ・ボリス

去年のワガノワPRXで入賞したワガノワの子。頑張って。


≪シニア部門≫

ディアナ・コシュレワ

既に前回のモスクワ国際バレエコンクールで3位、同年にボリショイ移籍。

目的はすでに果たしていると思われますが、再びの挑戦。狙うは2位以上。

エラ・ペリソン

2015年ワガノワ卒、ミハイロフスキーの主演ダンサー。スウェーデン生まれの凄い美女で、urikoイチオシ。

(マリインスキーはなぜ彼女を採用しなかったのか)

アレクセイ・ポポフ

去年マリインスキーからベルリン国立バレエに移籍。前回も入賞してるので、狙うは優勝。これ、はラティポフ君を刺しにくる?

(出場部門を分けてるかもしれないけど)

アリサ・ソドレワ

やっぱりあの元マリインスキーのソドレワちゃん。彼女は美しいけどあまりコンクール向きではないような? でもでも起死回生で頑張って。

アレクセイ・チュチュンニク

urikoイチオシの大本命。

マリインスキーが二劇場体制になって大量増員した年にキエフから移籍。

キエフでは主演、しかしマリインスキー入団後は鳴かず飛ばず。

前回の来日公演でもあの子は誰?とウワサになったイケメンで、最近まで怪我でお休みしていたのですが、回復したようですね。

インスタを見る限りエラ・ペリソンと親しいようなので、一緒にコンクールに挑戦したのかしら?

しかし二人ともエントリー写真が無いのね。なんでかしら……

(そして彼がラティポフ君に勝ってしまったらどうなるのかしら…?)


≪振り付け部門≫

イリヤ・ズホイ

ちょっとwww 彼は数日後の今月19日に、マリインスキー本劇場で記念すべき初の全幕『The Four Seasons』プレミアを迎えるというのに、コンクールに出ていていいの??

主演はコンダウーロワとロマン・ベリャコフ。

自身のガールフレンドに衣装と、えらいお洒落で綺麗な写真を撮らせてます。

https://www.mariinsky.ru/en/playbill/playbill/2017/6/19/2_1900

アンドレイ・メルクリーエフ

ボリショイからメルクリーエフ。頑張って。


そして、なんか一次予選通過リストが更新されてるのですが、

http://moscowballetcompetition.com/en/rezultatyi


……ええと、アレクセイ・ポポフとエラ・ペリソンとアレクセイ・チュチュンニクは??



(ついでにアリサ・ソドレワも)


ライブ中継の入る二次以前に落としといたったで、みたいな??

ウリヤーナ・ロパートキナが引退。

$
0
0

ウリヤーナ・ロパートキナが引退されるとのこと。

私が初めて『白鳥の湖』を見たのは、2009年のロパートキナ様のマリインスキーでした。

これはとても幸運なことだったと思います。

モスクワ国際バレエコンクール 2017

$
0
0

モスクワ国際バレエコンクールが終了しましたね。まだ動画とかほとんど見れてないのに書くのもアレなんですが、まあ、更新が無いよりマシかな、という程度で。

http://moscowballetcompetition.com/en/rezultatyi


まずはシニア男性デュエット部門、大川航矢さん金賞おめでとうございます~

昨夜、バレエとは全くジャンル違いのことしてたところ、速報ニュースとして大川さん金賞の記事が流れてきて、その注目度の高さにびっくりです。

先日も佐藤琢磨さんのインディ優勝で「日本人が優勝するのは不快」と書いた記者が解雇されましたが、

このロシアによるロシアのためのコンクールで、素晴らしい結果を残しました。

(敵軍が薄すぎという感も)

まあ、どこをどう理由をつけても、ラティポフ君を大川さんの上にはできないわね……

銀賞のアーネスト・ラティポフ。

アナスタシア・マトヴィエンコを相手役につけて万全の体制で臨んだけど、まあ、予想通りというか……頑張ったけど、まあ、こんなものかなと……

(アナスタシアは美しいね)

(もしラティポフ君を本気で勝たせたいなら、大川さんみたいな子は政治力で一次予選で落としておかないと)



シニア男性ソロ部門、金賞のAdamzhan Bakhtiyar、これは肉体派ですねーー

『スパルタクス』をレパートリーに持っているとことか、移籍の可能性あるんじゃないでしょうかね。

ボリショイとか……


シニア女性デュエット部門 ディプロマのエカテリーナ・チェヴィキナ。

相手役の男性はオスコルビン。つい先日にジークフリート王子でデビューしたばかりです。

チェヴィキナはマリインスキーのオデット・ダンサーですから当然金賞を狙ってきたのでしょうが、うーーん、

現実って厳しい。


ジュニア部門は、ボリショイアカデミーの俊英の千野円句君とデニス・ザハロフをソロとデュエットで分けて、それぞれで制覇。

ザハロフの相手役のエリザベータ・ココレワちゃんも金賞。

そして、私のイチオシ韓国のLee Soobinが銀賞。

これはビックリでした!彼女はワガノワPrixでエレオノーラ・セヴェナルドに勝ってるし、既に半分はプロに足を突っ込んでる状態で、ジュニアでは無双だと思ってましたが、

彼女と同等とそれ以上が、なんと二人もいるんですね!

これは、若手女子バレリーナの未来は明るいですね!!


そして振り付け部門では、マリインスキーで全幕を上演したイリヤ・ズホイがまさかの選外。

まあ、個性の薄い子で結果としては妥当かな?とも思わないこともないのですが、

作戦ミス?の感が否めず。


このモスクワ国際バレエコンクール、過去の受賞者は錚々たる面々ですが、今回はボリショイ、マリインスキー共にバレエ団の将来を背負って立つ王子候補を出してないんですね。

マリインスキーなんかだと、現地のキャスト表にはプロフィール欄に受賞歴が記載されますから、主演ダンサーに大きなタイトルが無いとちょっとショボい。それにもかかわらず、なぜか出してない。

まあ、出場してもバレエの場合優劣が見てわかりますし、下手に出場して負けてしまったらシャレにならないってとこもあるでしょうし、

勝たせたい子がいるから他をちょっと抑える、とかの思惑を感じたり感じなかったりの、

ちょっとモヤっとした印象の残るコンクールでした。

Viewing all 99 articles
Browse latest View live