アリョーナ・コワリョーワ直近の動向ですが、10月3日4日とザグレブで『Roberto Bolle and Friends』に出演し、翌日の5日にはモスクワに戻って『World Ballet Day 2017』の生中継です。
ボリショイの中継では、注目のエレオノーラ・セヴェナルドと共に個人クラスに名前が挙がっています。
(その他に、クセニア・シガンシナとアナスタシア・デニソワ)
(このあたり全部naomiさまのとこ丸写し。5日の午後3時から8時だそうです。この時間帯、ちょっと見るの難しいけど、後日に動画アップされますよね……?)
ザグレブのガラ公演では、『白鳥の湖』三幕からパ・ド・ドゥと『ダイヤモンド』だそうです。共にプリマの演目。
http://www.hnk.hr/en/roberto-bolle-and-friends1/
相手役は共にヤコボ・ティッシ君です。美しいでしょうね
その黒鳥のソロ、インスタに動画がアップされています。かなり前にアップされてるので皆さんご存知でしょうが、一応。
https://www.instagram.com/p/BZPHTbGFQ38/?taken-by=andrianovairinau
ツィツカリーゼ校長の評価も「時期尚早」など散々なコワリョーワですが、でもでも、デビュー戦としてはかなり健闘しているのではないかと思います。ですよね? 雑で大味なりに、長い足が美しいです~
比較として、ライバルのエレオノーラ・セヴェナルド(ワガノワからコンクール出場時)。
https://youtu.be/1Azlk75dTTU?t=6m48s
現在のエレオノーラはこの時よりかなり体を絞ってるし、デュエットの方では若い娘の小悪魔的魅力全開で、王子はじめ全ての男性を転がしまくり、
何より短いパ・ド・ドゥの中で物語をしっかり作っているので、
「物語を理解していない」「大きな人形みたい」
と書き込みされてて、それが納得できてしまうコワリョーワとは、もうスタート以前から違ってる感じです。
この一歳違いの個性も方向性も全く若いバレリーナが、この先どのように伸びていくのか、次の10年はボリショイ本当に熱いですね。楽しみです。
しかも、ボリショイはこの二人だけと違うんですよ。キラ星の如き陣容。
ここ数年、バレエ学校の最優等はボリショイ入団という流れがもはや既定路線って感じで、若手男子なんてイケメンの良い子いっぱいで選り取りみどり。
話が逸れちゃったので、戻します。
コワリョーワの白のアダージオのインスタ動画も追加きてるので貼っておきます。
https://www.instagram.com/p/BZec53-lFyy/?taken-by=_jk_art_
デカいのはもう既知のとおりとしても、連続のリフトが最後のほう物理的に持ち上がってないし(泣)、チャチャッ、チャチャチャ…で頭の上のトップポジションまで持ち上げるリフトなんて、もう恐怖すら感じる、ティッシ君の腰が反ってるし、
あああ、もう無理しないで、ほどほどでいいのよ……(>_<)
という感じで、涙を禁じえません。
ティッシ君のファンが増えるにつれ、「コワリョーワいい加減にしろ」的な排斥の気風がなんとなく漂いはじめたのも気になるところで、
このムギュって感じは男性の怪我も時間の問題って気もしますし、そうなるとコワリョーワの責任も、可哀そうだけど避けられない。
ティッシ君との組み合わせは美しくベストですが、やはりプランBも必要。
そこで次なる人身御供相手役ですが、今年入団のピーター・グセフ、彼なんてどうなんでしょうね? ボリショイで白鳥王子は踊れそうでしょうか?
身長はエルマコフと同等(195㎝)かそれ以上。エルマコフほどの忍耐があるかは不明。
https://www.instagram.com/piter_the_best/
直近も新人ながら白鳥王子で中国のイベントに出てるようだし、可能性に期待してしまいます。
インスタを見てわかるように自意識が非っ常ーに高く、それでいて女の子にモテてる気配が全くしないところが面白く、とにかく長身ガタイ系ってだけでurikoの超好み
ボリショイは先日も線の細い王子様系の千野円句君のデビューが成功したばかりで、ベリャコフ君のような王道正統派からユーロの風薫る甘い王子、さらにはガタイ系王子まで、若手次世代だけで幅広く各種王子を揃えられるあたり本当に底力を感じます。大好き。
また話が逸れちゃった。
コワリョーワ、白のソロが見たいところですが、ざっと見たところ想像するにそれほど悪くはないのではないかと思いました。
少なくとも、マリインスキーのチェブキナより悪いってことは無さそう。
(チェブキナの白のソロは、若手を彼女しか出せないマリインスキー凋落の象徴って気が)
コワリョーワちゃん、腕の動きがいまひとつ棒っぽく、まだまだ洗練の余地を感じるものの、足はとってもきれい。
初めての全幕がボリショイでオデットだと、そのプレッシャーは如何ほどかと思いますが、ゆったりとした動きは伸びやかでよくコントロールされてるし、ラインも美しいし、上々のデビューですよね。ね?
(私の記憶だと『白鳥の湖』のデビューって格別にアラが目立ちやすく、私がバレエ見始めて以降、一発目から成功して好評だったのってステパノワくらいな気が)
評判は散々でしたが、これも一種の通過儀礼。何だかんだでボリショイの未来のオデットとして存在は認められたのではないかと思います。……ですよね?
今後が楽しみです。
明日のワールド・バレエ・デイも楽しみ(≧∇≦)