ボリショイで新シーズンが開幕し、二日目のマチネでアリョーナ・コワリョーワがデビューしましたー
入団二年目、初の全幕主演が、『白鳥の湖』ですよ。
他にもジークフリート王子、ロットバルト、道化と、主要な役が全てデビュタントという、まさに新人公演です。
コワリョーワに興味のある方はインスタとかチェックされてるでしょうが、私も朝からウッキウキで検索しました。同じのをご覧になってるでしょうが、忘備録として。
https://www.instagram.com/p/BZHDIYthcLQ/?taken-by=yana.drygina
https://www.instagram.com/p/BZGjl73nYF7/?taken-by=ladunskiy
https://www.instagram.com/p/BZGrbWqBmCx/?taken-by=bolshoi_fan
https://www.instagram.com/p/BZGxcVhB_li/?taken-by=bolshoi_fan
https://www.instagram.com/p/BZGxCi9gjHw/?taken-by=picolissima
https://www.instagram.com/p/BZHcZwTFipy/?taken-by=_jk_art
まずは道化のアンドレイ・コシュキン。キュートで可愛い~ キュンキュン回転してるし。
ロットバルトのデビッド・モッタ・ソアレス、インスタの短い動画だけではティッシの後ろで印象薄く、やや微妙にも感じられるけど、評判は良いようです。
コワリョーワを持ち上げてる懸命な様子は、少し涙を誘いますが(気の毒で)。
ジークフリート王子のヤコボ・ティッシ。
これは素晴らしいです~~この短い動画ですら漂ってくる魅力と色香と音楽性。エレガントで素敵ステキー
ティッシへの意見としては、「コワリョーワ専属ににすべきできなく、ステパノワやシプーリナと組ませるべき」という声もあって、私も全く同感です。
さらに私はザハロワ様とも組んでほしいとも思っています。
ザハ様にやや不足するロマンチックで甘やかな雰囲気が、ティッシによって補完されると思うんですよね。
(『椿姫』のアルマンとか、ロジキンだとちょっと粗野なロシア過ぎて、おフランスなエレガンスに乏しくって)
ティッシはボリショイに移籍して一年を無為に過ごしましたが、今さら主役以外の脇で踊る子でもないでしょうし、今後の活躍が期待されますー
そしてアリョーナ・コワリョーワ。
もう言うまいと何度も何度も何度も繰り返し思うのですが、でもやっぱり言っちゃう。
デカいわね……
そして大味で薄いですね……彼女の特徴なのかチェンチコワ先生の指導なのか、茫洋として振り付けにしまりが無いというか、『ライモンダ』のときも通常はパーン☆と手で打つところ、そっと撫でるだけだったりとか、
とにかくメリハリに乏しい。
ボリショイ的にこれではアカンやろ?と疑問に思いつつも、でも可愛らしい~
インスタでは概ね好評ですが、でもインスタってネガティブ意見の出にくいメディア。
いつもの掲示板をGoogle翻訳でざっと見ると、批判的な意見がほとんどです。てゆうか、もう散々って感じ。
さらにフェッテでやらかしたようで。
(こちらの一番最後↓)
https://www.instagram.com/p/BZGgvnnjcg3/
……でもそんなにあげつらうほどのミスでもないと思うのですが。
バレエのテクニックわかる方に教えて頂きたいのですが、脇を締めて軸を細くすれば、もっと安定して早く回転できますよね?
あえて安全策は選ばず、あくまで自分の理想にチャレンジ、
いかにもボリショイ的なハイ・スピードで後半に入ってもラストまでダブルで突っ込んでいくあたり、恐れ知らずの青春かっ飛ばしているように思えますが、
あまりの技術偏重のプレッシャーから、「作品を理解してない」と批判されるのは、まあ、あるかもしれません。
「そんなに焦らなくても」
という意見も見ましたが、でもコワリョーワは全力で駆け抜けなくてはならない。
経験が無いとか若いとか、そんなこと言ってる余裕なんてありません。
彼女の後ろには、あっという間に追いつき追い越してゆくポテンシャルを持ったエレオノーラ・セヴェナルドがすぐそこまで迫っていて、既に同じ舞台に立っています。
https://www.instagram.com/p/BZHSwNVl47Z/?taken-by=barabanidze
(エレオノーラの白鳥姿初めて見ましたが、美しいですねーーそれにかなり絞れました??)
彼女はコンクールやガラコンサートで何度も黒鳥を踊っていて、経験も十分。
https://www.instagram.com/p/BTvfrF-A6KA/?taken-by=elya_7ard
https://www.instagram.com/p/BTqY-80AN9e/?taken-by=elya_7ard
エレオノーラには今回のコワリョーワの「新人の一括おまとめセット販売」みたいなデビューではなく、
プリンシパルをつけて最上級のデビューが用意されることでしよう。
それに直接ツィスカリーゼ校長にみっちり仕込まれているエレオノーラは、もう既にボリショイ。
比較としてスミルノワのも貼っておきますね。
https://www.instagram.com/p/BZHdgIjFpAa/?taken-by=dama.alla
コワリョーワはデビューについては、
「時期尚早であった」
という意見に集約される感じですが、そこはボリショイの『白鳥の湖』です。
バレエ学校の全幕主演すら経験の無い女の子にね、いきなり無理言うなよ、とか、そんな愚痴は通用しません。切ないですが、批判は仕方ありません。
現実を受け止め、精進してほしいと願います。
ソロを見てみたいですが、怖くもあります。万が一マリインスキーのチェビキナとちょぼちょぼって感じだったら、ボリショイにおいては見込みナシ。
そしてコワリョーワのワガノワでの恩師が今回も駆けつけてますね。ユリア・カセンコワ先生。大事な舞台は毎度来られているようですが。
昨日もお友だちと少し話していたのですが、このような場合、
「教え子の大事な舞台だから」
と先生の自腹なのか、もしくはコワリョーワのお母さまが「是非に」と招待されているのか、どちらでしょうね。
(日本舞踊の師範してる親戚の聞きかじりだと、ほぼ後者ですね。親御さんは大変ですね……)